仮に市場が完全に効率的であるとすれば、それは市場が常に正しいという事になるが、そうはならないのはそこに様々な思惑が働くからである。
加えてそれに雑音が加わる。
いわゆる「ポジション トーク」と呼ばれるが自分に有利なように噂を流したり、さも正義の見方みたいな顔をして、政策に口を出したりといった例がよくあるが、その背景をしっかり見定めて動くべきだろう。
「売りたい強気、買いたい弱気」という言葉など、そのポジショントークの典型である。
ところが最近はこのポジショントークも手が込んできて、政府の高官や学者、エコノミストまでもまき込むため、マスコミもつい流されてしまうこともある。
いまのように為替が大荒れの時など、ポジショントークが最も行なわれ易いので気が抜けない。
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