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プロフィール
三原淳雄
 

2004年12月29日
三原 淳雄

「立て、眠れる小金持ち」
 

 ‘04年は本当に大変な年だった。「大変」とは小生のいつも唱えているキャッチフレーズであり、もともとネアカな性格もあって大変とは大きく変わること、だからこそチャンスがある。「大変」だと叫んでいるだけではチャンスも見えないぞ、なんてうそぶき、偉大な島国の日本では大の男が些事を大変と騒ぎ過ぎではないのだろうか。本当の大変とは生命を取られそうな時にしか言うべきではないと言っていたのだが、台風だ、猛暑だ、地震だ、津波だと本当に生命にかかわる出来事が頻発したのだから、本当に大変な年になってしまった。いまの日本は拝金主義がはびこっているためか、若い兄ちゃんが書いた「世の中何でもカネ次第」「オンナもカネについてくる」といった本が何故かバカ売れ、かと思えば「年収300万円時代を楽しく生きる」式の本も大きく売れている。一体この国は何を考えているんだ、どうなったんだと首を傾けたくなるのは小生だけではあるまい。災難や苦難に関してはこちらは筋金入り、何せ戦後の満州に取り残され地獄の淵までのぞいてきたのだから、その苦難に較べればバブルが弾けようが銀行が潰れようが、そんなことは大したことではないとうそぶいていられたのだが、天変地異だけはどうしようもない。 
 
 昔の小作人のようにただ祈るしかないのではまことに困ったものだである。 
 
 小作人で思い出したが、いまの日本の世相を一言で表せば「小作人のDNA国家」とでも言えるのではないだろうか。災難や苦難には自ら立ち向かわず天任せの運頼み、そのくせねたみやひがみは一人前だから人と異なることをして成功すると、たちまち村八分にするは、足は引っ張るはという特技はある。 
 
 ‘04年の株式市場などはその典型だろう。カネはタップリ持っているのに自ら考えず動かず、全て外国人の動き次第でまるで主体性がない。だいいち株式投資の本質を理解していないのではないだろうか。ディトレーダーばかりがバッコしているが、これは投資ではなくトレーディングであり、こんな動きに引っかき回されている市場は本来的なあるべき市場とはとても言えまい。 
 
 ‘05年はまずこの小作人のDNAから脱皮し、他人任せや祈ることを止め、自ら主体的に考え行動する年にすべきだろう。投資家が立派になり企業を育てていく株主の姿を見ればニートのお兄ちゃんたちも生き甲斐を見出せるはずである。