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プロフィール
三原淳雄
 

2005年03月17日
三原 淳雄

無知と無恥を恥じる
 

 平成16年度から導入される予定だった外資の株券交換によるM&A自由化法案が、今回のライブドア・ニッポン放送騒ぎのために一年間凍結先送りとなった。 
 
 何ともみっともない話しである。口先ではグローバル・金融自由化そして外資導入策を小泉さん自身が叫んでいながら、実際には「面従腹背」、決まるはずのものがたちまち延期では「朝令暮改」の国と思われても仕方ないだろう。 
 
 外資による資金調達、時間外取引による株券の取得といった出来事が、今回の凍結、先送りの原因となったようだが、フリー・フェア・グローバルを標榜しているのなら、当然覚悟しておくべきことだったのではないか。時間外取引も制度として利用していたのだから、たまたまバック ドアの鍵を閉め忘れ、そこに堀江青年がするりと入り込んだのは怪しからんというのでは筋が通らない。 
 
 かれの時間外取引については「脱法であるが、違法ではない。」とか「適法だが問題があるので改正が必要」といった論調が目立つが、こんな日本語がまかり通ること自体がおかしい。脱法されたり適法でも改正が必要なことを見逃していた方こそ責められるべきだろう。このところ証券界の自由化は物凄いスピードで進められ、いまや証券業は誰にでも出来るようになっている。熾烈なスピードで自由化を進めておきながら「適法だが改正が必要」といまごろ気付いて大騒ぎし、無理やり理由づけをして凍結するのはおかしいのではないか。 
 
 フリーにしたのなら何がフェアかぐらいは同時に考えておくべきだったはずである。 
 
 「起きて欲しくないことは起きないとする」と決めれば、それは楽だろうし、コストもかからないが、それでは「いざ起きたらどうするか」の対策が不在になる。 
 
 凍結をきめた政治家たちは「自分の無知」を「自ら恥じる」ことからまず学ぶべきだろう。