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プロフィール
三原淳雄
 

2006年03月31日
三原 淳雄

まだ株を誤解している日本
 

 あるバラエティ番組の株式に関するコーナーへの出演依頼があり、かねてより株への偏見が目立つ番組が目についていたこともあって、株への認識を変えるいい機会だと思い立って録画撮りに参加してみた。 
 まこんなものだろうと、ある程度覚悟はして出かけたのだが、出演者は代議士や音楽家、果てはスキャンダルで有名な女優やディトレーダーなどなど20人以上もいて、まるで動物園よろしく野次り合い、怒鳴り合いで、おしゃべりでは人後に落ちないはずの小生が、ただただ苦笑するだけで全く割り込めずに録画は終わってしまった。 
 何れ放映されるのだろうが、やれホリエモンを担いだ自民党のお陰で損をさせられただの、株は60歳以上になってからにしてはどうだ、とか本末転倒の話しばかりが主となり、肝心な株とは何か、市場とは何かについてはほとんど触れずじまいで、儲けた、損したの話しばかり、おまけにその昔バブル時代に株で30億円以上損をして、いまも苦しんでいるという歌手の話しで幕。どうみても本放送では株をまともに論じようとする話しにはなっていないはずである。大の大人が寄ってたかってこの有様なのに較べ、三月初旬に参加した日経ストックリーグの中・高校生の株式ポートフォリオの取り組みの方が数等すばらしかった。 
 日本で株が正しく認知されるようになるのには、このスットクリーグに参加している子供たちの成長を待つしかないのだろうか。淋しいことである。 
 3月26日発表の日銀の資金循環統計によると、いまや個人金融資産は1,500兆円時代となっている一方で、相変わらず保有株式の比率は上がっていない。とくに若い層の持株比率は米国に較べると圧倒的に低い。 
 株式投資の本流は中長期投資であるはずなのだが、人生に長い時間を残している若者よりも60歳以上が大きく保有している日本はどこか株を誤解し、投資を冷遇(税制・制度など)しているのではないだろうか。 
 まずは401Kの制度を大きく見直し、若いうちからじっくりと老後への備えを株や投信で考えるような仕組みを早急に作ることであろう。いつまで経っても株とは短期で売買するもの、そして損や得はゼロサムゲームのようなものと誤解している日本に、正しい株との取り組みを官民挙げて理解を進めなければ、いつまでたっても安くなれば売るのは日本人、そこで買うのが外国人。上がって買うのが日本人、そこで売るのが外国人という。これまで散々経験したことの繰返しになるのがおちだろう。