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プロフィール
三原淳雄
 

2007年12月21日
三原 淳雄

自業自得への道
 

 07年もいよいよ終り、それにしても酷い年だった。「美しい国ニッポン」なんて訳の分らぬスローガンを掲げていた首相が、全く美しくない引け際で醜態をさらしたり、「品格」というタイトルをつけた本がやたら売れたが、読まれたはずなのに街には品の悪い奴らが増えた。当然世相を映す市場にもこの空気の悪化は及び(KY)、日本の株だけは世界のなかでひとり負け、資産運用セミナーはいつも大勢の投資家で一杯なのに、日本株を買う人は減る一方で2兆円以上も日本株は個人に売られてしまった。当の日本人が見放すのだから、こんな魅力に欠けた市場にカネなど入ってくるはずもない。07年の日本ほど踏んだり蹴ったりの目に合った国は他にないのではないか。 
 このところ年末とあって来年を占う勉強会に可能な限り出席してみたが、聞こえてくるのは国はどうしてくれるという嘆き節ばかり。しかもその参加者の多くが、かつての全共闘の年代なのに、自分たちで変えようという意欲に乏しいのはなぜなのだろう。あのころ彼らが憧れていたのは共産主義や社会主義の国ではなかったのか。同志ソ連とかソ同盟、毛沢東万歳とやっていたのに、何故その後のこれらの国の変化を参考にしないのだろうかと不思議である。 
 平等な社会を目指したはずの中ソが、いまや飛んでもなく格差の大きい社会となり、それが故に元気になってきたといういい手本があるのではないか。日本を元気な国にしたいなら、あの国に欠けている品のいい志の高い金持ちを作ればいい。ところが何かしようとすると格差が拡がるとか、金持ち優遇は怪しからんという一見正論が出てくる。いまの日本を面白くない国にしてしまったのは、この種の尤もらしい小さな正論であろう。 
 これらの小さな正論の裏返しは、リスクを取って働いても結果は同じという社会でしかない。 
 少しは国際感覚をもって世界を見てみるといい。ついこの前までは先進国に対して声高にODAなどを求めていた国が、いまやウォール街の名門証券会社に大金を出資できるのは、どこをどう変えるべきかという何よりのお手本である。これだけ上手に本音と建前を使い分ける国が近くに現れているのに、なまじ海に囲まれれいるためか、悪いニュースばかりが伝わってきて、手本とすべきニュースは少しも入ってこない。それとも意識的に気がつかないふりをしているのが日本だろう。 
 08年はさらに激しい年(日本を除いて)になるのは確実である。 
 これまでの民主主義、資本主義の論理や倫理など「そんなの関係ない」という流れがますます強まるだろう。イスラムマネーやチャイナマネーによって、世界経済、金融が引っ掻き回される年となるのも時代の流れ。 
 吉兆や赤福、どうにもならない年金しか目に入っていないようでは、日本の将来は楽しくないのは目に見えている。カネに続いて人も出て行き、役人と政治家そして税金も払えず逃げることも出来ない国民が残る国になるしかあるまい・・・・・・これを自業自得というのではないか。