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プロフィール
三原淳雄
 

2008年02月13日
三原 淳雄

資産と経験、そして寿命
 

 有難いことに今年も「日経ストックリーグ」の参加レポートどさっと送られてきた。 
 日経ストックリーグとは全国の中高生や大学生に株式投資のポートフォリオを競って貰い、そのレポートをわれわれ審査員が採点し、優勝チームはNY証券取引所見学のご招待という、正しい証券投資教育の一環として日経が主催している。 
 そして今年が8回目、年々応募レポートは増えいまや参加は1,100校を超え、参加チームは2,200を超えた。審査する方も大変だが、なかにはオヤッとこちらが感銘を受けるような視点のレポートもあり、この国も捨てたものではないと気分が明るくなる。 
 子供たちに老人が教えられるというのもいい気分になる。 
 このレポートをもう8年も読んでいるが、つくづく感じるのは日本では経験とカネはあるが寿命のない老人と、寿命はあるが経験とカネのない若者との組み合わせがうまくいっていないことである。 
 アメリカには退職したベテランたちがスモールビジネス支援の組織を作り、会社の作り方や金策の方法などをボランティアでやっているし、子育て支援にはやはりボランティアで出先で悪いことなどしそうにもない豊かな老人を派遣する仕組みもある。 
 豊かな老人だから留守番を安心して頼めるし、早く帰ってくる子供たちには老人が家庭教師役もやってくれるから親も安心して働ける。 
 ところが日本は全て役所がしゃしゃり出てくるので、ことは簡単ではない。 
 かくて相方が宝の持ち腐れとなる。 
 勿体ない話ではある。その昔東急グループの大物五島慶太氏が「若さをくれるなら全財産を出してもいい」とおっしゃったそうだが、財産と寿命はないが経験はある身としても全く同感である。 
 政府も財政赤字でもうカネもないんだし、せめて民間の資金や知恵を借りるぐらいの発想の転換をした方がいいのではないか。 
 政府のカネといったって所詮はオレたちの税金。だったら直接民から民へと移るものはどうぞ勝手にといった具合に割り切るといい。相続税など調べる手間暇があるのならそんな暇な役人は介護にでも回って欲しいものだ。何れ介護の現場はいまよりも数倍悲惨なものになる。60台の子供が90台の親の介護をして、そして介護疲れしたころに相続したってかえってカネの使い道に苦労するぐらいのもの。高齢化とはそんなものだ。 
 平日のゴルフ場や練習場をのぞいてみるといい。ジーさん、バーさんで満員札止め、まだ元気なのである。 
 それはそうと経産省の事務次官の「ディトレーダーは不真面目で浮気で無責任で、且つ強欲だ」という発言には腰を抜かした。 
 早速文句をつけようと思ったのだが生憎地方へ出稼ぎの旅に出ていたためタイミングを逸し地団太を踏んでいたが、幸い「溜池通信」で「かんべい」さんがきっちりやってくれこちらも溜飲は下がったので今回これはパス。 
 もちろん講演などでは大いに話のタネにさせて貰うし、早速2月14日夜の朝日ニュースターの「ニュースの深層」で思い切り言わせて貰うつもりである。