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プロフィール
三原淳雄
 

2008年04月26日
三原 淳雄

墓穴をせっせと掘る人たち
 

 もしオリンピックに「墓穴を掘る」という競技があれば、間違いなく優勝するのは日本のとぼけた知事や市町村長のチームだろう。 
 暫定税率の期限切れで、地方の予算に穴が空き予算が執行出来なくなった。予定していた道路が出来なくなったと、多分税金を使ってだろうが大挙国会に押し掛け陳情攻勢に明け暮れ、おまけに日比谷公会堂まで貸しきってガソリン税復活賛成とこぶしを数千人が振り上げていた。白ける風景である。 
 何故ならバカだからである。地方自治体のトップともなれば、それなりに学識も経験もある立派な人だろうが、あまりにも立派過ぎて夜郎自大となり、考えることを止めているとしか思えないからである。 
 そもそもいま騒ぎとなっている道路特定財源は、もともと暫定という名のついた税のこと。暫定というからにはいつ無くなってもいいという意味でもある。その暫定という名で34年も続けてきたこと自体にまず疑問を持つべきであろう。 
 しかも3月末に期限がくるのも知っていたはず。おまけに昨年の参院選で政治はこじれ、ねじれている姿も見えていただろう。 
 ひょっとしたら3月末に本当に期限切れとなるかも知れないぐらいのことは、深く考えずとも新聞やTVをまともに見れば見当はつく。 
 知事や市長も一応は政治家なのだから、それぐらいのことは先読みするのが常識だろう。ところが勝手に暫定税率は延長されると信じ、それで予算を組んで仕事を始めたら、予算が足りなくなった。どうしてくれると集まって騒いでいるのだから、まともな人なら、こんな風景は恥ずかしくて見たくもないだろうし、子供や孫には見せたくないだろう。ましてや外国人にはオトギの国のオトギ話みたいにしか受取って貰えないのではないだろうか。「テンポラリー」という英語くらいは知っているだろう。この際「スチューピッド」とか「ナッツ」もついでに憶えておくといい。ナンセンスそのものなのだから。 
 福田さんも不思議な人だ。法案が通らずガソリン税が下がり、ガソリンが値下がりして庶民はそれなりにいっときの減税を楽しんでいるのに、何と「国民の皆様には多大な迷惑をおかけして申し訳ない」とか謝っているのだから世話はない。誰も迷惑していないって。謝るのなら道路族及び利権に群がっている人たちにすべきだろう。 
 しかも一方で「物価が上がるのは仕方がない」だと。これを本末転倒という。 
 物価上昇はいまや全国的な規模となり、スーパーマーケットは値上げラッシュ、スーパー変じてスーパーインフレになろうとしているのに、これでまだ妙な消費者庁などつくられると、役人がしゃしゃり出てきて行政コストも上積みされるのではないだろうかと、庶民の心配は絶えない。 
 だいたい役人がしゃしゃり出てくるとロクなことはない。年金は消えるわ、高齢者の保険料は消えた年金から天引きするわ、お節介にも今度はメタボ退治とかで胴回り85センチ以上の社員が多い健保は支払い額を増やすのだそうだ。 
 国技とされている大相撲はどうなるのだ。 
 日本人の関取はいなくなっていいのだろうか。相撲協会は老後の力士のために高額な保険料を払うのか。よくもまあこんなことを次から次へと考えつくものだ。頭の使い道を間違っている。 
 多分頭を使うことを止めて、シャベルやスコップを持ってせっせと墓穴を掘ることを仕事としているのだろう。 
 考えることを止めるとは恐いことだ。 
 そろそろ彼らに代わってわれわれの頭を使わねばなるまい。まず手始めに後期高齢者党でも作って衆知を集め、夜郎自大な連中に1矢を報いてから逝くことを考えようではないか。