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プロフィール
三原淳雄
 

2008年05月08日
三原 淳雄

言葉ぐらい正しく使ったらたらどうだ
 

 日本では中学から英語を学ぶ、その後大学までの13年間、少なくとも英語は学び続けているはずなのだが、最近はとかくおかしな使われ方が目立つ。 
 コンプライアンスはいつの間にかコンプラとなり、そのコンプラは法令遵守と訳されるし、セレビリティはセレブとなって単なる金持ち、時として成金にも使われている。 
 だから渋谷でダンナをバラバラにした女房が、いつの間にかセレブ妻なんてマスコミに呼ばれることになるのだが、あんなのがセレブなものか。単なる勘違い女ではないか。英語を話す国民から見れば「馬鹿な使い方をするな」と怒鳴られるのがオチだろう。 
 アメリカなどでセレビリティと呼ばれる人たちは、人格識見はもとより社会貢献なども含めて敬意をもって使われるのが一般的であり、単なる小金持ちや成金は絶対セレブにはなれないし、そう呼ばれることもない。 
 功成り名を遂げたうえに、社会がその人格なり努力を認めてこそ、始めてセレブの仲間入りが出来るのである。 
人殺しが何でセレブになるのか、日本語を解するあちらの人たちは不思議に思うだろうし、一体日本人は何を考えているのか狐につままれた気持ちになるだろう。 
 コンプラだってそうだ。いちどコンプライアンスという英語を辞書で引いてみるといい。法令尊守など法の一語もないことに気がつくだろう。頭のいい官僚に巧妙に騙されていることに気がついてくれれば幸いである。ついでに言えばサブライムやモノラインなども、ことの本質を正しく理解していなかっただろうし、ましてやハゲタカも本来の英語の意味とは間違って使われている感が強い。だからいつも市場で日本人は乗り遅れるのである。ハゲタカの英語を知っていれば、もっとうまくハゲタカを利用できたのではと残念である。 
 ハゲタカは英語ではVULTUREで、その性質も辞書にもちゃんと出ているのもある。ハゲタカは自分で獲物を殺してまでは獲らない。殺されたり死んだ動物を餌にするのがハゲタカであり、むしろ自然を清潔に保つ整理屋という意味合いもある。 
 殺し合いに参加せず、その騒ぎの後始末をするのがハゲタカの仕事なのであり、だからこそ市場での大宴会の後始末には必ず出て来て、乱れて汚れた市場の整理役として重宝されるのである。ところが日本ではバブルの後始末にやってきたハゲタカを、さながら猛禽扱いし、そのためにハゲタカと一緒に整理をしようとする投資家は出て来なかった。一方今回のサブプライムで荒れているアメリカの金融市場や住宅市場には早速ハゲタカたちが多数登場し、いまや整理の真っ最中。だからNY市場は上がっているのである。あのバフェットさんだって、考えようではいい経営者がいて将来性もある企業が、騒ぎに巻き込まれて大きく下げたところで買っているのだから、文字通りセレブなハゲタカだろう。言葉の乱れとは恐ろしいことだ。 
 そんな日本だから言葉の乱れをからかって、こんな雑文が書けるのも、考えようでは有難いが、本当に日本は大丈夫なのかと一抹の不安も感じないでもない。おかげでもうしばらく意地悪爺さんでいられそうだ。 
 日本のバフェットと呼ばれている竹田和平さんのモットー「有難う、有難う」を何万回も言いたくなってきた。