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プロフィール
三原淳雄
 

2009年01月17日
三原 淳雄

国を支えて国に頼らず
 

 いよいよオバマ新政権がスタートする。 
 麻生さんにすれば、あれだけ熱狂的に支持されているオバマ氏が羨ましい限りだろう。こちらは公明党に縛られて、たった2兆円の給付金で身動き取れなくなっているのだから、国民としても淋しい限りである。 
 この新大統領を迎えるアメリカ国民の期待が大きいことはご案内の通りだが、何ごとも揚げ足しか取らない(取れない)日本のマスコミは、早くもオボマイルージングが剥げるとか、熱望は失望に変わるとか、ヒラリー国務長官は中国寄りで日本はどうなるとか、相も変わらず本質からはずれたことばかりしか報じないが、この連中はオバマの演説を全て読んだり、その場で全て聞いたのだろうか。 
 いまオバマ演説集がよく売れているそうだから、いちどきちんと読むなり聞くなりしたら、何故アメリカの若者たちがかくもオバマ氏に入れ揚げたかが判るだろう。 
 彼の主張している骨子は「皆んなで国を支えよう。そして国を頼りにするのは止めよう」であり、これはケネディイ大統領の就任演説の要旨と同じである。 
 100年に一度の苦境を乗り切るためのひとつの方法は原点に戻ることである。アメリカはもともと国の歴史も浅いし、原点がどこにあるのかは小学校のころからきっちりと学ぶし、教会に行けばそこでも教えられている国なのである。その原点とは「国を支えて国に頼らず」であろう。 
 国を支えるために税金を払い、その税金は国のために用いられ、国民はその税金にたかったりするなと教えているのである。 
 だから若者たちはオバマ新大統領と一緒に国を支えていこう。この人なら変えられる(CHANGE)、そしてそれは出来る(WE CAN)となったのは当然だろう。 
 翻って日本はどうだ。正月に日比谷の派遣村(変な村だが)から聞こえてきた言葉に「国は何している」「国は何もしてくれない」「国が何とかしろ」のオンパレードであり、おまけにのこのこ政治家まで出しゃばって役所の講堂を開放しろとか、次の移動のためのバスを手配しろとか、国に頼ることばかり。鳩山家なんかは大金持ちなのだから、ほんのポケットマネーですむ話ではないのか。発足直後から公明党の金縛りで二兆円そこらで躓いている麻生さんも、たまにはポケットからゼニを出せば涙もろくてセンチメンタルで、そのくせケチな国民の支持率などたちまち上昇したのではないか。 
 いまや強欲のカタマリのように言われているアメリカ人の方が、こうした点ではもっとましだろう。子供の子使いにしかならないほどの小金の給付金を「総理は貰いますか」「まだ答えられません」などとやっているレベルとは、ずい分差があると感じているのは私だけではあるまい 
 オバマ演説を読んで少しは政治家もマスコミも学んでみて考えてみたらどうだ。 
 自分のやっていることとのスケールの違いに顔色を失うだろう。 
 もういい加減に被害者意識は止めるべきだ。この際思い切ってどうせ返してももらえない、売るに売れない米国債を、この際アメリカにくれてやったらいい。 
 いくら厚顔のアメリカでも、カネを恵まれたらそうそう無碍に日本を扱えないだろうし、何ならついでにパスポートなしで行けるようにグアムなりハワイなりの使用権とでも引き換えにチャラにしてやってもいい。アメリカの対外債権デフォールトなど心配しているくらいなら、逆にそれぐらいの気骨を持つのが本来の日本人だったのではないか。派遣の人たちのご機嫌とりより、アメリカに恩をこの際売っておく方が国にとっても彼ら失業者にとっても、将来必ず大きな何かいいことになって戻ってくるだろう。英語のGIVE AND TAKEもGIVEが先にくる。 
 TAKEファーストで何でもよこせ、出すのは後では嫌われるに決まっている。 
 「惻隠の情」はもはや死語だろうが、いまこそ惻隠の情が必要なのである。(知らなきゃ日本人じゃない。こっそりウィキペディアでものぞいてみろ)