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プロフィール
三原淳雄
 

2009年01月23日
三原 淳雄

ハゲタカはどこに行った
 

 「責めたくせ いまじゃハゲタカが懐かしい」と思わず句でもひねりたくなるほど、シーンとした世の中になってきた。聞こえてくるのは「創業以来の赤字」とか「ポンド市場初の安値」などなど、まるで不景気のデパートばかりが軒を連ねている光景しか見えない。 
 十年前に日本を買い漁ったハゲタカはどこへ消えてしまったのだろう。当時はハゲタカは悪者であり、人の弱味につけ込む怪しからん奴という風潮が強く、そのムードのなかで「ハゲタカが頭上に舞っている時はまだまし、チャンスを狙っているのだから。むしろハゲタカすら寄り付かない国になるほうが余程心配だ」と言って、世論からボコボコにされたものだが、旧来の不況時には必ずハゲタカがついてきた。 
 もともとハゲタカは自分では獲物を取らないし殺しもしない。他の動物の食い残しをキレイにするのがハゲタカであり、荒野の整理屋、掃除屋さんなのである。 
 ところがこのハゲタカさんたち、今回は妙に大人しいどころか、むしろ破綻したり苦境に陥っているところも多いとか。 
 あのKKRやブラックストーン、サーベラスがヒィーヒィー言っているらしいから、金融、不動産業界の整理にはまだ時間がかかるのだろう。ハゲタカファンドの仕組みは投資家からカネを集めて、思い切り安いところでリスクを取るのが特長だが、また安値になってないのかも知れないし、単なる金欠状態なのかも知れない。人間は懲りない動物でいまはカネが回っていないから、ハゲタカたちも大人しいのだろうが、そのうち出資する人もでてくるし、それでまたハゲタカは甦ってくる可能性もある。NYダウや日経平均ばかりを気にしてないで、われもしハゲタカならどうするだろうと考える方が、むしろチャンスが大きいはずである。今度はハゲタカを責めるのではなく、ハゲタカから学ぶべきだろう。何れ必ず出て来るのだから。

ジーチャン、バーチャン孫ファンド

 いま半ば本気で考えているのが「ジーチャン・バーチャン・孫ファンド」である。 
 日本では株式投資の何たるかがまだ判っている人が少なく、そのため折角安値で買ってもすぐ売ってしまう。これは何も株式ばかりではなく、投信もいまはそんな酷い目に会わされているのである。 
 兎に角一寸上がればすぐ売ってくる。これでは本来の意味での株主や投資家は育つまい。その認識を変えたくて「ジーチャン・バーチャン・孫」ファンドを提唱している。最初からまだ幼い孫の名前で株を買い、その子が成人式を迎えるまでは売らないというファンドである。 
 いまは株式市場が大きく下げたために、多くの株の配当利回りが4〜5%を超えている。そんな銘柄を中心に年間100万円(贈与税不要)までを孫の名義で買っておけば、十年後には配当だけで出資額の半分は回収出来る。孫が成人するころに半値になってさえいなければ、残りは利益だから値上がりも含めると物凄いことになるのではないか。 
 その代わりどんな金持ちも孫一人で百万円しか買わせない。中途解約は原則として駄目、懲罰的なペナルティを課すという手もある。 
 ご存知のようにいま日本の金融資産の大半をこのジーチャン、バーチャンが持っている。 
 この資産を子供を飛ばして十数年後に孫に移るシステムである。少子化の折でもありジーチャン・バーチャンからの心からの贈り物になるだろう。没した後も子供はいざ知らず孫はきっといい孫に育って墓参りに来てくれるだろう。 
 本当は「ファンド」として自分で立ち上げたいのだが、こちらの残り時間がない。 
若くて有能な金融関係者たちが立ち上がってくれると嬉しいのだが。 
 及ばずながら最後のご奉公として、広報には大いに協力しましょう。 
 また別にファンドではなく、自分でジーチャンたちがやってくれてもいい。凄い遺産と評判を孫に残していけるだろう。